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ADHD

大人のADHDの人は職場でどのような事に気をつければよいのか?

大人のADHDと職場

 大人のADHDの人は、職場で様々な問題を抱えている人が多いかと思います。
うまく職場に適応できずに、仕事を何度も変えている人もいると聞きます。
決して仕事ができないわけではなく、嫌いなわけではないのに職場の環境に適応できずに苦しんでしまいます。

 大人のADHDの方が職場に適応するためには、職場の上司や同僚に協力してもらいましょう。
ADHDの特性として、会社や職場にうまく適応するには周囲の理解が不可欠なのです。

 もし診断書があるなら、それをもって上司に相談してみましょう。
「自分もADHDかも?」と考えている人は一度医者に診てもらいましょう。
あなたは大丈夫? 大人のADHD診断

「ADHD」と言ってもその特性は様々です。
自分にどの特性があるかを把握しましょう。
そして、それに適した対応を取ることが必要です。

以下に「ADHD」の特性とそれに対応してた行動の仕方を表記します。

ADHDの職場での特性とその対応策

多動・落ち着きがない

・身体の動きの多い職業を選ぶ。
・長時間のデスクワークが必要な仕事の場合は、時々短い休み時間をとって職場を抜け出すことを許可してもらう。
・昼食時間を運動や散歩に使えるように弁当を持参する。
・会議や会話の最中はポケットの中に手でいじっていられる小物を入れておく。
・会議や会話の最中は常にメモやノートを携帯して、書く習慣をつける。

注意散漫の傾向

・誰にも邪魔されない一人だけの時間と空間を一定時間もつ。
・一定の決められた時間は電話を切って仕事に没頭する。
・個室をもっている場合、一日のうち一定時間はドアを閉めておく。
・個室をもたない場合、集中力が必要な仕事をする時には職場で空いている部屋を使用できるように許可をもらう。
・耳栓やへッドホンを使って、周りの雑音を遮断する。
・人が少なくなる時間帯(朝や夕)に仕事のフレックスタイムをもつ。
・身の回りに余分な物を置かず、整理しておく。雑用品の山やガラクタは視覚的に注意をそらして生産性を下げる。

不注意・注意集中障害

・一つの仕事を長時間やっていると、飽きて眠くなることがあるので、一つ一つの仕事に割り当てる時間を決めておく、そのため、あらかじめ自分が注意集中して働ける時間の限界を知る。
・居眠り、不注意による仕事の能率低下やミスが多すぎる場合、職場の配置換えをお願いして、自分が興味・関心をもって没頭できる仕事をする。
・作業中に別の考えが浮かんで注意がそれる場合、大事なことは書き留めておく習慣をつける。
・会議の際には、あらかじめ発言すべき意見を書いたノートをもっていく。

仕事の企画が不得手である

・企画することが得意な同僚を見つけて、その人とチームを組む。ADHD者はひらめきがあるのでアイディアマンになる。
・毎日仕事を始める前に十五分間ゆっくり坐り、その日の仕事の優先順位を考えて余裕ある時間の割り振りを考える。
・即座に結果が出る(複雑でない)短時間の仕事を探す。
・グループ内でノルマが決められる職種は、周囲からのプレッシャーが大きくなるので避ける。

時間の管理ができない

・あらかじめ綿密で周到な計画を立てて、それに従って仕事をする。行動する前に考える習慣をつける。一度仕事を始めたら他のことには目をくれない。
・一日の中に過密なスケジュールを入れない。
・予期しない出来事のために時間を残しておく。
・その日一日の予定表をそばに置き、時々見直して、必要に応じて修正する。
・何らかの仕事を依頼されたら、その仕事を完成させる期限の月日を具体的に決めておく。
・遅刻しないために、5分前にタイマーをセットする。
・早めに出かける習慣をつける。予定のスケジュールの待ち時間のために、本や簡単な仕事を持ち歩く。
・「それはやってみたいですね。でもその前に私の予定表をチェックさせてください」という習慣をつける。前に入っている予定と重ならないためである。

仕事の先延ばし傾向

・仕事の先延ばし傾向が頻繁に起こって、期限までに間に合わないことが多い場合、もっと興味のもてる職種を探した方が良い。
・仕事を始める前に、自分でデッドライン(締切り)を定める。
・締切りを決めるように上司や依頼者に頼む。「君のできる時でいいよ」と言われるのは、ADHD者にとって「永久にできないこと」と同義である。
・うんざりするような退屈な仕事をやる時には、完成した時の自分自身へのささゃかな褒美を準備しておく。
・信頼できる人とチームを組んで、その人に仕事の役割分担をしてもらう。
・締切りのある短期間のノルマを繰り返す仕事を探す。

低いストレス耐性

・自分にとって最もストレスや欲求不満がたまる仕事をしている場合を何度かイメージしてみる。かんしゃくの回数を減らす方法をさぐる。
・かんしゃくを起こす前にその場から立ち去る習慣をつける。
・緊張感に満ちプレッシャーの多い職場での仕事は避ける。
・自分でリラックスできるテクニック――筋弛緩(リラックス)、深呼吸、瞑想など――を学んで実行する。
・自分だけの時間と作業場をもち、自由にできる仕事を探す。

職場での対人葛藤

・職場の上司や同僚と頻回にトラブルを経験している場合、どんな問題点がトラブルの原因か、振り返って分析してみる。
・アダルトADHDの人は、上司や同僚を怒らせている非言語的サイン(表情、態度など) を見逃して自分をセーブできないことがあるので、それを自覚する。
・アダルトADHD者の中には、頑固で理屈っぽく、自説にこだわる人がいる。彼らは柔軟さと妥協を学ぶ必要がある。
・もし短気でかんしゃくを起こしやすい場合、自分のフラストレーション(欲求不満)の レべルを常にモニターして、危ない時はそこから一時的に立ち去る。
・のろい人、愚かな間違いを犯す人に我慢ならないアダルトADHD者は管理者には向いていない。
・人と協調してやらなければならない仕事よりは、一人で自由にやれる仕事を選択する。
・多くのADHD者は過干渉・過支配的で批判的な上司のいる職場には向かない。寛容な上司のいる職場を選ぶ。

記憶障害・忘れっぽい

・複雑で多面的・多角的な内容の仕事であるほど、ADHD者の記憶障害は著しい。
・会議中はテープレコーダーを回したり、ノートをとったりする。常に手帳を持ち歩き、頼 まれた用件のみならず月日もメモする。それを何度かチェックする習慣をつける。
・仕事や行事を指示してくれる監督をつける。
・情報はFAXやEメールで受信する。そうすれば記録が自動的に残る。
・自宅のドアの近くに、職場にもって行くべき物を置いておく。また、職場から自宅に持ち帰るものは仕事部屋のドア近くに置く。
・どんな砦細なことでも記憶に頼らず、メモしていつも見える場所に置く。
・頼まれたことやその日の行事を毎日、毎週、毎月チェックする習慣をつける。

上司や同僚の理解を求める

 自分にどの特性があって、どのような対応をすれば良いか確認できましたか?
自分で出来ることもあれば、上司や同僚に協力してもらわなければ出来ないこともあります。
職場で自分が適応できるために避けては通れない道なので素直にお願いしてみましょう。
決して自分一人だけでどうにかしようと思わないでください。
周囲の理解と協力こそが、職場に適応する非常に重要な要因なのです。

ADHDの人ってどんな仕事してるの?

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